- MINI クロスオーバーのクリーンディーゼルでエンジン不調の方、是非この記事を読んでみて!!
- 【追記】今もMINIクロスオーバーに乗っています!!(2025年2月)
- はじめてのトラブルは2023年の11月の朝
- 結論、MINIクロスオーバーの煤詰まりは、EGRバルブの交換で解決!!
- MINIクロスオーバーのリコール情報(EGRクーラー)
- エンジン警告灯からはじまった試行錯誤の顛末をお伝えします
- 軽度の不具合であれば、薄く付着した煤を高速道路で燃焼させるだけ
- MINIクロスオーバーの内部に記録されたデータを確認してみた
- 原因はEGRバルブの動作不良
- リキモリの液体洗浄でも不具合再発!!
- MINI正規代理店でリコール修理が可能か聞いてみた
- MINI正規代理店で修理すると費用は?
- その後のMINIクロスオーバー
- EGRバルブの機能の動作
- まとめ
MINI クロスオーバーのクリーンディーゼルでエンジン不調の方、是非この記事を読んでみて!!
エンジン警告灯が点いてしまって、どうしたらいいの? MINIの加速が悪くてエンジンが止まりそうなんだけど、どうしたらいいの? 心配を抱えているMINIオーナーさん!! この記事を読んだら明るい光が差し込んできます。僕の体験談を通して、解決策をご紹介します。
【追記】今もMINIクロスオーバーに乗っています!!(2025年2月)
EGRバルブを交換して1年が経過しました。今も妻と一緒にカフェや道の駅、都内まで高速道路を走ったりしてます。通勤に使用している妻が「あの故障以降、MINI クロスオーバーはとても元気で、快適だし、何も心配もない」と話してくれました。
実は故障をきっかけにMINIクロスオーバーを手放すと言った選択肢もありました。それは選びませんでした。僕はMINIクロスオーバーを修理してよかったと思っています。(妻はたまに次に乗りたい車はスバルのクロストレックがいいなぁて言ってますが…笑) この記事がMINIのクリーンディーゼルのトラブルで困っている方に届いてくれたら嬉しいです。
はじめてのトラブルは2023年の11月の朝
最初のトラブルは2023年11月の朝でした。下り坂の直角のカーブを曲がり切ってアクセルをグッと踏み込んだときでした。車が加速しない? 変だぞっ!! エンジン止まっちゃうかもと思ったら「エンジン警告灯」が点灯しました。走行距離 64,125km。
結論、MINIクロスオーバーの煤詰まりは、EGRバルブの交換で解決!!
結論、MINI正規代理店でEGRバルブを新品に交換したら、エンジン警告灯は点灯していません。かかった費用は、91,000円でした。
【追記】
本件はリコール対象(届出番号 外-2754、届出日 2018/11/27)のため、無償修理となります。しかし、前所有者が既にこのリコールを受けていた為、「有償扱い」となりました。皆さんはMINIの整備手帳でリコールを実施しているのか確認してみて下さい。またMINI正規代理店で調べてもらうことができます。
MINIクロスオーバーのリコール情報(EGRクーラー)
参考までにMINIリコール情報です。
【追記】
EGRバルブはEGRクーラーの一部に装着されている部品です。リコールはEGRクーラーのモジュール(部品費用 114,000円、取り付け工賃別)を交換する内容です。
エンジン警告灯からはじまった試行錯誤の顛末をお伝えします
ここから試行錯誤の様子をお伝えします。11月以降、加速不良な状態が頻々に発生しました。エンジン警告灯が点いたり消えたりを繰り返していました。
インターネットで調べたら、原因は①ディーゼルの煤を再燃焼させるシステム(排気側のエグゾーストからEGRクーラーを通して吸気側のインテークマニホールドに排気ガスの一部を戻しフレッシュエアとミックスして再燃焼させる)、②エグゾーストから排出されたガスに含まれる煤をキャッチするシステム(DPFフィルター)の機能不良とわかりました。
軽度の不具合であれば、薄く付着した煤を高速道路で燃焼させるだけ
軽度であれば高速道路を一時間くらい走ると症状が改善すると書かれていたので、試しに高速道路を一時間程度走ってみましたが、まったく改善せず。高速道路でもエンジン警告灯が点灯しました。高速道路を数回走った程度では煤が燃焼しきれないと考えました。
僕が考えたことは、毎日の通勤で詰まった煤を燃焼させることです。具体的にはマニュアルモードを使い、エンジンの回転数を高速道路の回転数まで上げてみました。1回の連続走行距離が片道30km、時間で言うと50分間。これを1日2回、3週間(15日間)やり続けました。目安のエンジン回転数は2500rpmから4000rpmをキープとしました。結果、エンジン警告灯は点灯しなくなり、加速不良といった症状も発生しなくなりました。一定の効果がありました。しかしマニュアルで一定のエンジン回転数を維持することや、交差点でエンジン停止しないかと言った精神的ストレスは結構辛かった。
MINIクロスオーバーの内部に記録されたデータを確認してみた
お世話になっている外車専門のショップにチェックしてもらった診断結果は次のとおり。
・システムレベル 3.50.10.14280
・データレベル R3,50.10.14280
・コード 0040D4 説明40D4 EGRアクチュエーター、ポジション制御
・コード 0040E9 説明40D4 EGRアクチュエーター、ポジション制御
・コード 004C9E 説明4C9E EGRバルブ、妥当性
・コード 004C9F 説明4C9F EGRバルブ、妥当性
原因はEGRバルブの動作不良
原因はEGRバルブの動作不良でした。外車専門のショップ曰く、クリーンディーゼル固有のトラブルなんだそうです。普通に走ったらいずれ煤が詰まってエンジン不良になる、宿命みたいなものです。マツダのクリーンディーゼルも同様です。ドイツ製のリキモリ(液体洗浄剤)を使ってEGRクーラー及びDPFフィルターを薬品洗浄すると言った提案を受けました。リキモリによるDPF清掃(27,500円+18,000円)、添加剤スーパーディーゼルアクティブ(1本、@2,300円) 小計 52,580円 2024年3月の車検時に対応をしてもらいました。
リキモリの液体洗浄でも不具合再発!!
3月の車検、ショップから1本の電話がありました。リキモリで煤洗浄を実施して写真でも綺麗になったけど、エンジンが始動しないことが数回あったと。EGRバルブを交換してもらうか、もしくはMINI正規代理店で診断テストしてもらいEGRバルブを無償交換対応(リコール)してもらうか。なるべく費用をかけたくなかったので無償交換対応が可能かどうか、一度MINI正規代理店に相談することにしました。
MINI正規代理店でリコール修理が可能か聞いてみた
3/18、MINI正規代理店にコンピュータ(ECU)の書き換えがある(リコール情報)と聞いて問い合わせしました。結論としてR60のコンピュータの書き換え対応がありました。ところが自車は既に2020年2月にEGRユニット交換済み。MINI側のサーバーにリコール対応記録が残っていました。上記の理由でリコール対応でEGRユニットを無償交換してもらう計画がダメになってしまったのです。残念!! ここまでの流れでMINI正規代理店に「診断」(6,600円)を3/24にお願いしました。修理費用を見積もってもらい、もう有償でやるしかないと決断しました。
【追記】
走行距離8000kmの状態でMINI NEXT湘南店から購入したMINI クロスオーバー。初年度登録が2017年3月です。2020年2月にEGRユニットのリコール対応済み。その後、約55000kmを走行してEGRユニットの”EGRバルブ”が煤で”動作不良”に至ったこの事実!! つまり同じ距離を走行すると同様の故障が発生するかもしれない。十分可能性は高いです。MINIクロスオーバーがどれ程大好きなのか、その意志が問われました。僕も妻もこのMIN クロスオーバーが大好きです。ディーゼルエンジンの力強い加速感や大ぶりの車体を感じさせないハンドリング、そして魅力的な外観、デザイン、こんな魅力的なMINIは他にないです。
MINI正規代理店で修理すると費用は?
3/24、MINI正規ディーラーで診断結果を説明してもらいました。やはり当初の想定とおりEGRバルブが動いたり、動かなかったりしていました。EGRバルブを交換しましょうとのこと。交換後、車両の状態を確認して問題なければそれで終わり。問題あればEGRクーラーモジュール(全体)を交換することにしました。費用は外車専門のショップでEGRバルブ交換費用が71,000円。MINI正規代理店は91,000円と高いけど、MINI正規代理店に修理を依頼することにしました。過去の対応実績と信用です。4/2夕方に車両を持ち込み4/4夕方に車両を引き取ることにしました。
その後のMINIクロスオーバー
MINIクロスオーバーを正規代理店に預けるまで、エンジン不調のままでした。3/21、MINI クロスオーバーのエンジンをかけると問題なくかかりました。ホッとしました。走り始めるとエンジン警告灯が直ぐに点灯しました。やっぱりダメかぁ。その日の仕事が終わり、MINI クロスオーバーのエンジンをかけたらエンジンの回転数が結構不安定でした。すぐにエンジンが止まりました。もしかすると自宅に帰れないかもと思ったくらいです。諦めずに五、六回エンジンをかけ直したら、なんとかエンジンが息を吹き返しました。やばかったです。
EGRバルブの機能の動作
外車専門のショップから頂いたEGR資料を読むと、EGRバルブはエンジンの回転数が2600回転以下で作動するようです。EGRバルブはEGRクーラーの出口にあり、バイパスラインとクーラーラインの切り替えをしています。EGRモジュールはディーゼルエンジンの側面にあり、エグゾースト(排気側)とインテーク(吸気側)をつないでいます。エンジンの回転数が2600回転以下の低速域において、アクセル開度が大きくなったとき、ガスの流入量が増加します。燃焼後排出される排気ガス(一部)の中の窒素酸化物をEGRクーラーで冷やし、再度吸気側に送り込みます。流入量を制限しフレッシュエアと混合させて燃焼室に送り込みます。窒素酸化物を再度燃焼させて低減させます。コントロールユニットはフレッシュエアとEGRクーラーからの排気ガスの混合比率を最適化します。EGRモジュール、EGRバルブが正常に動作しないと混合比率が不適切となり完全燃焼とならない。結果、エンジン出力の低下や、アイドリングが不安定になります。
どうしたらよいのか。
・エンジンの回転数を2600回転以上にする。(EGRバルブ動作範囲外を使用する)
・2600回転以下では急激にアクセルを開けない。(常にアクセルは必要最小限の開度にする)
・マニュアルシフトでエンジンの回転数を管理する。
EGRとは排気ガス再循環装置。過去のリコール内容はコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯を点灯させると言った内容です。インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能を作動、エンジン警告灯を点灯させ、出力を制限させます。(MINI公開情報より) 外車専門のショップではEGRクーラー交換作業(EGRバルブ含む)は15万4千円。部品EGRクーラーは11万4千円。高い!!今回はEGRクーラーのアセンブリ交換から小さな部品のEGRバルブの部品交換で済みました。
まとめ
エンジン警告灯が点いたら、MINI正規代理店で車両診断をしてもらって下さい。今回はクリーンディーゼル固有の煤詰まりトラブルでした。EGRバルブを交換するだけで問題は解決します。
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