初期症状は2023年11月の朝、下り坂の直角のカーブを曲がり切ってアクセルをグッと踏み込んだときでした。車が加速しないよ? 変だぞっ!!、エンジン止まっちゃうかもと思ったら「エンジン警告灯」が点灯しちゃった。このときの走行距離 64,125km。
結論から言うとMINIディーラーでEGRバルブを新品に交換してもらいました。それ以降、エンジン警告灯は点灯していませんし、不具合症状もありません。部品交換費用はMINI正規ディーラーで91,000円。
参考までにMINIリコール情報です。
ここから試行錯誤の様子をお伝えします。
11月以降、加速不良な状態が頻々に発生しました。エンジン警告灯が点いたり消えたりを繰り返していました。そこでインターネットで調べたら、原因は
①ディーゼルの煤を再燃焼させるシステム(排気側のエグゾーストからEGRクーラーを通して吸気側のインテークマニホールドに排気ガスの一部を戻しフレッシュエアとミックスして再燃焼させる)、
②エグゾーストから排出されたガスに含まれる煤をキャッチするシステム(DPFフィルター)の機能不良。
軽度であれば高速道路を一時間くらい走ると症状が改善すると書かれていました。試しに高速道路を一時間程度走ってみましたが、改善せず。高速道路でもエンジン警告灯が点灯。
2024年12月に入り、高速道路を数回走っても煤が燃焼しきれないと考えました。そこで毎日の通勤時にマニュアルモードを使い、エンジンの回転数を高速道路時の回転数程度に維持してみることにしました。1回の連続走行距離が片道30km、時間50分を1日2回やって3週間(15日間)継続しましたよ。具体的にはエンジンの回転数は2500rpmから4000rpmの間をキープ。
結果はエンジン警告灯も点灯しなくなり、加速不良といった症状も発生しなくなりました。一定の効果がありました。が、マニュアルで一定のエンジン回転数を維持することや交差点でエンジンストップしやしないかの精神的ストレスは結構辛かった。
日頃からお世話になっている外車専門のショップにチェックしてもらうことにしました。診断結果は次のとおり。
・システムレベル 3.50.10.14280
・データレベル R3,50.10.14280
・コード 0040D4 説明40D4 EGRアクチュエーター、ポジション制御
・コード 0040E9 説明40D4 EGRアクチュエーター、ポジション制御
・コード 004C9E 説明4C9E EGRバルブ、妥当性
・コード 004C9F 説明4C9F EGRバルブ、妥当性
ショップが言うにはEGRバルブの動作不良とのこと。ディーゼル固有の不具合症状なんだそうです。普通に走ったらいずれ煤が詰まってエンジン不良になる宿命みたいなもの。ショップからドイツ製のリキモリ(液体洗浄剤)を使ってEGRクーラー及びDPFフィルターを薬品洗浄すると言った提案を受けました。リキモリによるDPF清掃(27,500円+18,000円)、添加剤スーパーディーゼルアクティブ(1本、@2,300円) 小計 52,580円 2024年3月の車検時に対応をしてもらいました。
3月の車検、ショップから1本の電話がありました。リキモリで煤洗浄を実施して写真でも綺麗になったけど、エンジンが始動しないことが数回あったとのこと。エンジンが始動しない結果、エンジン警告灯が点灯したままの状態。ショップと相談してEGRバルブを交換してもらうか、もしくはMINI正規ディーラーで診断テストしてもらいEGRバルブを無償交換対応(リコール)してもらうか。無償交換対応が可能かどうか、一度MINI正規ディーラーに相談することにしました。
3/18、MINI正規ディーラーに電話をしました。車検を出しているショップからMINI正規ディーラーでコンピュータの書き換えサービスがあると聞いて問い合わせしてみました。結論としてR60のコントロールユニットの書き換え対応がありました。ところが自車は既に2020年2月にEGRユニット交換済み。MINI側のサーバーにリコール対応記録が残っていた。期待していたリコール対応でEGRユニットを無償交換してもらう計画がダメになっちゃった。残念!! それでも「診断」(6,600円)を3/24にお願いした。修理部品交換の費用を見積もってもらう。有償でやるしかないと決断しました。
3/24、MINI正規ディーラーで診断結果を説明してもらいました。簡単に言うとEGRバルブが動いたり、動かなかったりしているとのこと。まずはこのEGRバルブを交換しましょうとのこと。交換後、車両の状態を確認して問題なければ終わり。問題あればEGRクーラー(全体)を交換しましょう。費用がヤバイかも。ショップでEGRバルブ交換費用が71,000円に対してMINI正規ディーラーは91,000円と高いけどMINI正規ディーラーに修理を依頼することに。4/2夕方に車両を持ち込み4/4夕方に車両を引き取ることになった。
問題のEGRバルブについて調べてみましたよ。EGRバルブはエンジン回転数が2600回転以下で動作します。2600回転以上で運転すればエンジン警告灯が点かないてことだ。一般の常用回転領域を使わないと言うのは、運転上結構無理があった。
さてMINIを正規ディーラーに預けるまで、エンジン不調のままですよ。
3/21、MINIのエンジンをかけると問題なくかかった。走り始めるとエンジン警告灯が直ぐに点灯しました。会社までマニュアル操作で走れた。仕事が終わり、さあ帰ろうてことでMINIのエンジンをかけたとき、エンジンの回転数が不安定ですぐにエンジンが止まってしまった。これはヤバイ!! 自宅に帰れないかもと思った。諦めずに五、六回かけただろうかエンジンの回転が2000回転まであがってエンジンが息を吹き返した!! その後はどこにもよらずまっすぐ自宅に帰ったよ。もうドキドキだった。駐車場にMINIを入れてエンジンを何度かかけなおしたら、やはりエンジン警告灯が点灯した。空ぶかししたらセンターコンソールパネル側にもエンジン警告灯が点灯した!!
3/22、早朝にMINIのエンジンをかけて問題なかった。マニュアル操作で会社まで。途中コンビニでエンジンを止めたくなかったのでかけたままにしておいた。その日の帰り、一発でエンジンがかかった。マニュアル操作で帰宅。
3/23、早朝のエンジン始動は問題なかった。その後もマニュアル操作で会社まで来れた。大丈夫。
ショップのEGR資料を読むとEGRバルブはエンジンの回転数が2600回転以下で作動する。EGRバルブはEGRクーラーの出口にあり、バイパスラインとクーラーラインの切り替えをしている。EGRモジュールはディーゼルエンジンの側面にあり、エグゾースト(排気側)とインテーク(吸気側)をつないでいる。エンジンの回転数が2600回転以下の低速域において、アクセル開度が大きくなったとき、すなわちガスの流入量が増加したとき、燃焼後排出される排気ガス(一部)の中の窒素酸化物をEGRクーラーで冷やし、再度吸気側に送り込み流入量を制限したフレッシュエアと混合させて燃焼室に送り込む。窒素酸化物を再度燃焼させて低減させる。コントロールユニットはフレッシュエアとEGRクーラーからの排気ガスの混合比率を最適化する。従ってEGRモジュール、EGRバルブが正常に動作しないと混合比率が不適切となり完全燃焼とならない。結果、エンジンの出力が低下する、アイドリングが安定しない状態に陥る。なんとなくわかったような、わからないような。
どうしたらよいのか。
・エンジンの回転数を2600回転以上にする。(EGRバルブ動作範囲外を使用する)
・2600回転以下では急激にアクセルを開けない。(常にアクセルは必要最小限の開度にする)
・マニュアルシフトでエンジンの回転数を管理する。
EGRとは排気ガス再循環装置。過去のリコール内容(Fシリーズのディーゼル車)はコントロールユニット(DDE)のプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯を点灯させる。さらに、インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能を作動させるとともに、エンジン警告灯を点灯させ、出力を制限させる。(MINI公開情報より)
ショップでEGRクーラー交換作業(EGRバルブ含む)は15万4千円。高いよなぁ。なお部品EGRクーラーは11万4千円。部品代高い!!
今回はEGRクーラーのアセンブリ交換から小さな部品のEGRバルブの部品交換で済んだ。
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